なかなか難しい

キリスト教イスラム教については、新書一冊で多少のことは見渡せるという本が刊行されているのだが、仏教についてはなかなかわかりやすい概説書が見つからないでいたところ、先日、「私だけの仏教―あなただけの仏教入門」(講談社+α新書)という本を見つけたので読んでみた。ちなみに著者は臨済宗の僧侶かつ芥川賞作家。
 
読んだ結果、仏教という宗教の成り立ちからして、一冊の本にまとめて述べるということが難しいものなのだ、ということがよくわかった。それでも、この本ではさまざまな宗派の「いいとこ取り」という発想を紹介することによって、かえって全体を俯瞰しやすくする視点を提供することにある程度成功しているように思った。仏教入門として最初に読む本としてもは悪くないかも。

私だけの仏教 あなただけの仏教入門 (講談社+α新書)

私だけの仏教 あなただけの仏教入門 (講談社+α新書)