専門職たるもの…

月1恒例の看護経済・政策研究学会の例会、月1と言いつつ別の学会と重なったりなどで実に5ヶ月ぶりの参加でした。
テーマは看護職のキャリア開発のための病院内での取り組みについて。参加者から「キャリアアップを目指すでもなくただ病棟をまわすだけの存在となっているベテランナース」をちょっと困った存在のように話す人がいました。
看護職が専門職であるならば、ある特定の専門領域なり、あるいは看護管理分野なりのキャリアアップを目指すのが当然なのかも知れません。が、歴史的に看護師がみんなキャリアアップを目指してきたわけではないし、キャリアアップを目指していない看護師抜きでは現場を支えられないのが現状ではないでしょうか。
もちろん、最低限の責任も果たせない看護職が存在しては困るわけで、全体的なレベルアップを図る必要はあるでしょうし、そのためキャリア開発プログラムはとても重要だと思うのですが、「(最低限の責任は果たした上で)上を目指さない生き方」みたいなものは、看護職には認められないものなのかな、とふと思ったので。
…それともやっぱりキャリアアップを目指していない看護師には、患者としては看てもらいたくないものでしょうかね?