宿も押さえ…

7月9〜10日に泊りがけで友人の結婚式in軽井沢に出席するので、同行する友人たちの分と併せ、計5名分の宿を取りました。
最初、以前の学会時に利用したことのあった楽天トラベル(旧「旅の窓口」)で検索したところ、「夏の軽井沢」「土曜日宿泊」「5名1室」などの悪条件が重なったこともあり、2つしかヒットせず、しかも楽天トラベル料金が通常料金よりも高くなっているプランも。
「ネット申し込みなら安くなるのが当たり前」と思っていたので不信に感じ、結局じゃらんnetで見つけた宿を申し込みましたが、楽天トラベルの一件について、翌朝の朝日新聞でこんな記事を見つけました。


楽天「値上げ」が波紋 ネット宿泊予約の手数料
2005年06月29日08時24分
 ホテルや旅館をインターネットで予約するサービスの利用が急速に伸びるなか、予約サイトで圧倒的なシェアを持つ楽天が予約手数料の値上げ方針を示したことで、業界に波紋が広がっている。ホテル・旅館の業界団体が激しく抵抗し、「値上げをしない」と宣言したライブドア系サイトとの業務提携を発表した。旅行業界におけるネット予約の存在感の大きさを示す騒動となっている。
●全旅連など猛反発
 発端は5月12日、楽天が運営する予約サイト「楽天トラベル」が打ち出した契約条件の変更だった。
 空室情報と価格を提供するホテル・旅館から楽天が受け取る手数料はこれまで一律6%。それを楽天は9月から、楽天向けに必ず部屋を確保して手数料を7〜8%とするか、部屋は確保しない代わりに手数料を9%とするか、いずれかに切り替えるとした。
 これに対し、2万2千館が加盟する全国旅館生活衛生同業組合連合会(全旅連)や全日本シティホテル連盟が猛反発。全旅連は28日、「手数料5%を維持する」と表明したライブドア傘下のベストリザーブと、予約サイト開発などで協力することを決めた。全旅連は会員に「ベストリザーブに多くの客室を安価に登録するように」と呼びかけている。
 楽天トラベルは、楽天が03年に国内最大の「旅の窓口」を日立造船から買収。宿泊予約件数は年間1400万泊でJTBの半分にまで成長した。
 楽天の新しい手数料は最大9%なのに対し、従来型の旅行会社が取る手数料は10〜20%。それでも楽天の値上げに反発が強いのは、ホテル・旅館にとってネット予約は、もともと空室を安く早くさばく補完的な位置づけだったからだ。業界には「ネット予約が宿泊価格の下落を促している」との危機感もある。
 しかし手軽に検索できるネット予約は利用が急増中。楽天には既存旅行会社に並ぶ存在になったとの自負があり、「ネット用の部屋を確保してもらえれば、ますますネット経由で宿の利用が増える」と業界に理解を求めている。
 一方、ベストリザーブを率いるのは、「旅の窓口」を立ち上げた小野田純社長。予約はまだ月間7万泊程度だが、「楽天の対抗軸になるチャンスが来た」と意気込む。今後、予約サイト同士の競争激化も予想される。

シェアを抑えたところで値上げをする手法は昔からいろいろな業界で見られますが、批判されてきた手法であることも事実。ベストリザーブライブドア傘下とは知りませんでしたが)には頑張ってもらって、ぜひ健全な価格競争を続けてほしいものです。