これ以上複雑にしなくても…?

糖尿病の療養指導などの専門家、現在は

  • 日本糖尿病療養指導士
  • 認定看護師:糖尿病看護
  • 専門看護師:成人看護(慢性)

などが資格認定されています。一番目が日本糖尿病療養指導士認定機構、後二者は日本看護協会が認定主体です。まあ、専門看護師(成人看護(慢性))は糖尿病だけが専門性を発揮する疾患ではありませんが。
もちろん、それぞれの資格で要求される経験や受講しなければならないコースの質や量、期待される役割に差はありますが、すでにそれなりに制度は整ってきているわけです。

そんなところでこんなニュース。


糖尿病療養に強い看護師の育成へ/厚労省
 厚生労働省が発表した来年度の予算概算要求に、糖尿病患者の生活習慣指導やがん患者の看護などに強い看護師の育成が新たな事業として盛り込まれ、1億6,000万円の予算が設けられた。
 糖尿病の療養においても、複雑化した治療方針や患者の生活習慣全般の改善、心のケアの対応など、看護師の役割は大きくなっており、療養指導全般に関する正しい知識をもった、臨床での実践能力の高い専門的な看護師の育成が求められている。
 事業では、各地の病院に臨床研修を委託し、臨床実務の研修を実施することで、専門分野の知識のある質の高い看護師を増やす方針。 研修は全国16の病院に委託して行われる予定。臨床経験5年以上の看護職員が研修を受けることができ、2カ月にわたり技術を磨く。今回の事業の成果を評価したうえで、糖尿病やがん以外の病気の専門看護師の養成についても検討するという。
 糖尿病療養に強い看護師として、日本糖尿病療養指導士認定機構が2000年以降、糖尿病療養指導士の資格制度を運用し始めた。資格をもっている看護師・准看護師は2004年度の時点で5,753名。

●詳細は厚生労働省のサイトへ
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この研修を受けた人に何らかの資格を認めることになるのかどうか、記事や現時点での厚労省の情報公開からは不明ですが、既存の仕組み(研修にしても資格制度にしても)と有機的に連携を図ってほしいものですね。