血液不足は脱したものの…

今日の朝日新聞夕刊の1面より。


10〜20歳代が献血離れ 学校などでの機会減少
 全国的な輸血用血液不足が心配されるなか、特に10〜20代の献血者が減少している。少子化に加え、学校での団体献血などの機会が減り、献血離れが進んでいる影響とみられる。厚生労働省は近く文部科学省とも協議して、各都道府県教育委員会に協力を要請するなど本格的な対策に乗り出す考えだ。
 献血は16〜69歳の健康な人ができるが、同省によると、16〜29歳の献血者数は、94年は303万41人だったが、00年は239万1109人(21.1%減)。この間の同年代の人口は6.1%減(94年は2588万5000人、00年は2430万6000人)。少子化を上回る勢いで若者の献血離れが進んでいる。30代以降の献血者数はこの間ほぼ変わりなく推移している。(以下略)

記事中ではこの後に「80年代半ばごろから各地で献血ルームが整備される一方、学校などへ献血者を派遣する団体献血が減ったという」ことが紹介されている。
僕は28歳にして献血回数167回(実回数163回)という「ヘビードナー」だが、献血に関心を持つようになったきっかけになったのは高校の授業時間中の集団献血だった(もちろん希望者のみだったが)。18歳未満では需要の少ない200ml献血しかできないとはいえ、高校での集団献血以外ではこれほどの効果を持った啓発活動は事実上不可能ではないか、と思う。日教組は「半強制的に進めることには賛成できない」そうだが、強制力が働かないよう十分に配慮した上で、ぜひ推進していってほしい事業である。
とはいっても若者は減り続ける一方なわけで、輸血に頼らない治療が可能になればそれに越したことはないのだけれど。