タクシー禁煙化万歳!

タクシーの大手2社が相次いでタクシーにおける禁煙化の取り組みを発表した。


日本交通:タクシー業界初 運転手の車内完全禁煙実施
 タクシー大手の日本交通(東京都品川区)は29日、運転手のタクシー内完全禁煙を12月1日から実施し、違反者には乗務停止などの罰則を適用すると発表した。労使間協議で合意したもので、運転手のタクシー内喫煙に罰則を設けるのは業界初の試みという。

 タクシー800台で行っている運転手の車内禁煙を全車両1606台、運転手約5000人に拡大、罰則規定も設けた。1回目の違反発覚は厳重注意、2回目は実質的に減給10%となる乗務停止1出番、3回目以降は労使協議で処分を決定する。禁煙チェックのため「品質パトロール車」を巡回させるほか、運転手以外の社員が監視の目を光らせ、違反発見の場合は各営業所に通報する。

 同社は運転手にタクシー内禁煙を呼びかけてきたが、完全には守られていないのが実態。客から「車内がたばこ臭い」との指摘もあるという。同社は運転手喫煙率を6〜7割とみている。

 客の喫煙については、「プライベートな空間を賃貸しており、吸っていただいていい」(川鍋一朗副社長)という。客が喫煙しても速やかな換気と灰皿の処理で、ほとんどにおいがなくなると説明している。


国際自動車:「禁煙タクシー」12月1日スタート
 タクシー大手の国際自動車(東京都港区)は30日、「禁煙タクシー」を12月1日から導入すると発表した。20台からスタートし、来年1月に計102台、06年3月末には500台態勢(総台数の約37%)とする。禁煙タクシーの運行は、都内大手では初めてという。

 同社の調べでは、現在都内で運行している約4万8000台のタクシーのうち、禁煙車は個人タクシーを中心に300台強しかないという。同社は客が電話で禁煙タクシーを指定した場合、近くの禁煙タクシーを配車する。

ただ、両者の取り組みには若干の違いが。日本交通では「運転手は全員車内禁煙」であるのに対し、国際自動車では「一部車両で運転手・客ともに社内禁煙」である。
僕はあまりタクシーに乗ったことがないが、賃走中に喫煙する運転手にはまだあたったことがない(当たり前?)。が、あの車内の臭い! あれを何とかするには運転手だけ禁煙にしても効果は薄いのではないか。
 
中途半端な禁煙タクシーを作る日本交通方式より、喫煙可のタクシーと禁煙タクシーとが共存する国際自動車方式の方が、臭いの根絶には役立つだろう。そして、この際(?)タクシープールもぜひ分離してほしい。車両待ちで燻されるのでは意味がないから。