結局「認知症」らしい

id:cozycozy:20041013で「痴呆」に替わる用語に関する意見募集について紹介したが、どうやら「認知症」とする方向で固まった様子。

厚労省:「痴呆」を「認知症」に−−検討会、用語変更で合意
 「痴呆」に侮べつ的な意味があるとして用語の見直しを論議してきた厚生労働省の検討会は19日、「認知症」を使うことでほぼ合意した。「認知症」を含め、「認知障害」など六つの案を厚労省のホームページに掲載、一般市民から意見を集めた結果、「認知障害」の支持が一番多かったが、別の概念でも使われているため、次いで支持された「認知症」で固まった。12月24日に開く次回検討会で正式決定する予定。
 「痴呆」が一般的な用語や行政用語として使用されることについて、「不快感や軽べつした感じを伴う」との回答が2988件もあり、「特に感じない」の1955件を大きく上回った。検討会では「認知障害」は「痴呆によらない失語、失念などでも用いられる」として見送られ、「認知症」は一般の支持も多く、できるだけ短い言葉のほうがいいとの判断もあり、「痴呆」の代替用語とすることでまとまった。
なんだか、精神分裂病統合失調症と呼び変えた時のような「しっくり感」がない感じ。でも、社会全体の合意として痴呆を「障害」ではなく「症状」として受け止めることにしたのだと考えれば、悪くない決定なのかも知れない。