大事なのは…

 他に重要なニュースが少なかったのか、一面で採り上げている新聞社もあった。


コーヒー:1日1杯で肝がんリスク半減?−−厚労省研究班が調査
 コーヒーを毎日飲む人はほとんど飲まない人に比べ、肝がんになる危険性が約半分になることが厚生労働省研究班(主任研究者、津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模疫学調査で分かった。お茶にも含まれるカフェインではなく、コーヒー独自の何らかの成分が関与している可能性があるという。
 研究班は90〜01年に全国9保健所管内の40〜69歳の男女約9万人を追跡し、コーヒーを飲む頻度や量と肝がん発生との関係を調べた。
 コーヒーを毎日飲み、しかもその量が多い人は、肝がん発生率が低かった。週1〜2日または3〜4日飲む人の発生率は、ほとんど飲まない人に比べ0・75〜0・79倍だった。ほとんど毎日飲む人は0・49倍、毎日5杯以上飲む人は0・24倍と約4分の1まで発生率が低下した。
 研究班は「抗酸化作用のあるコーヒー独特の成分が予防に効果があるのかもしれない」と見る一方、肝機能が悪いとコーヒーを飲む量が減るとされることから、「結果としてコーヒーをよく飲むと、肝がんになりにくいように見えただけかもしれない」とも話している。
 
日本の肝がんは9割がウイルス性なのだから、ウイルスの有無とコーヒーの消費量との交互作用に注目したいところ。「ウイルスを持っていない人がいくらコーヒーを飲んでも、今以上に肝がんのリスクを減らすことはできない」ことは十分に想像されるし。もちろんアルコール性肝がん発症へのコーヒーの消費量の影響も知りたいところだけど。