青色発光ダイオード(LED)訴訟が和解

したそうです。この訴訟自体は「一審600億円」判決のインパクトから、よく覚えていました。今回、遅延損害金込みで8億円あまりでの和解となりましたが、金額の多寡の判断は私にはつきません。しかし、中村教授の「日本では研究者は冷遇されている」という主張には頷かされるところもあるものの、「日本の司法は腐っている」という発言に代表されるその過激な態度にはどうも違和感を感じていました。周りに支えられてきたはずなのに自分一人で成果を上げたような顔をしている、みたいな。
 
そんな折、本日メールマガジンで配信された「インターネットで読み解く!」で、今回の和解について、「一審判決でなぜそれほど巨額の判決が出たのか」「研究者の功績として8億円が安いのか」、といったことと並んで、「日米の研究者の環境の違い」が採りあげられていました。これによると、米国の研究者は成功すれば多額の報酬を受け取れる代わりに、研究開始までのハードルも高く失敗すれば解雇のリスクまで背負っているが、日本の研究者は成功報酬は低い代わりに好きな研究ができて解雇されることもまずない、という違いがあるようです。
 
どうも私が感じた違和感はこのあたりにも因っているようです。中村教授は青色LEDの開発にあたってこのようなリスクを背負っていたのでしょうか?
 
 
私はどんな研究分野でも「米国流」が適しているとは思いません。企業の研究者が「すぐ金にならない」研究を手がけるモチベーションはあがらないでしょうし。
 
看護の分野ではどうでしょうね…?