歯列矯正(9)

そんなわけで朝一で歯医者へ。ブラケットがとれてしまったのは右上顎の第一小臼歯。先生によると「どうしても接着しにくい場所なんですよー、またとれちゃうかも知れませんけど」ということで、再接着。まあ、これからもそういうことが起こりうると心構えをしておけば、次からはそんなにびっくりしないですむでしょう。年内には「次の段階」に進むでしょう、とも言われたけれど、次の段階に何をするのかはまだ明確に説明はない。まあ先生を信頼してすべてお任せしているので不安はないけど。
 
…とってもパターナリスティック。これって典型的な日本の患者像なのかも。
 
パターナリスティックではわかりづらいので、パターナリズム(paternalism)の説明を入れておきましょう。


パターナリズム(paternalism)
 
本人の意志に関わりなく、本人の利益のために (for one's own good)、本人に代わって意思決定をすること。父親の子どもに対する保護と干渉と統制関係のうちに認められる支配パターン。「父権主義」、「父権的干渉主義」、「父親的温情主義」とも言います。
 
一方、医療の現場において見られるパターナリズム(medical paternalism)は、

  • 患者の最善の利益の決定の権利と責任は医師側にあり、
  • 医師は自己の専門的判断を行なうべきで、
  • 患者はすべて医師に委ねればよい

という考え方を指します。
いわば、「医師は患者の父親もしくは指導者であり、患者はその子供である」というような医師と患者間の支配関係を指す言葉であり、「医療父権主義」「医療パターナリズム」と呼ばれます。 (以下略、一部編集済み)

 
自分が医者にかかる前は、何をするにもきちんと説明を受けて自分で判断してから、と思っていたけど(今もそれは大事なことだと思っているけど)、医者を信頼してある部分を委ねること自体は悪いことではないな、なんて思ってみたり。