日の丸掲揚と君が代斉唱について


 東京・元赤坂の赤坂御苑で28日に開かれた秋の園遊会で、天皇陛下が東京都教育委員を務める将棋の米長邦雄永世棋聖(61)に、学校現場での日の丸掲揚と君が代斉唱について、「やはり、強制になるということでないことが望ましい」と話す場面があった。天皇陛下が「日の丸・君が代」問題について発言するのは極めて異例。

 米長氏は招待者として出席。都教育委員の仕事について「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させるというのが私の仕事でございます」と語ったことに対し、陛下が話した。米長氏は「もちろんそれはそうです」と答えた。

天皇が国政に関する機能を有していないことは日本国憲法第4条に定められているとおりではあるが、この発言自体は、その後の首相や官房長官のコメントの通り、自身の「受け止め方」をそのまま述べたに過ぎない発言と感じられ、特に問題があるとは思われない。むしろ、米長氏が園遊会という場でわざわざ政治的な発言をしたことの方が不見識なのではないか。
 
この発言に対する石原都知事の反応は、まあ相変わらずというか…。東京都民の大多数は強制と「受け止めている」のではないかと思うけど。

 秋の園遊会天皇陛下が学校での日の丸掲揚と君が代斉唱について「やはり、強制になるということでないことが望ましい」と話したことについて、東京都の石原慎太郎知事は29日の会見で「都教委がやっていることは強制ではない。国が決めたことを公務員として、義務として行うかどうかの問題だ」と話した。